アレルギー
現代病であるともいわれているアレルギー。日本人の約1/3の方がアレルギーによる症状で悩まれているという説もあるほどです。
アレルギーとは、ある物質と触れたり取り込んだりしたときに抗体ができ、次に同じ物質を取り込んだときに体内で過剰な免疫反応が起こり、その物質を攻撃してしまうために、体に異常が起きてしまうという状態を指します。ちなみに、アレルギー反応をもたらしてしまう物質のことは、アレルゲンと呼ばれています。
<アレルギー反応に至るメカニズム>
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アレルゲンが侵入
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担当免疫細胞が働きIgE抗体(免疫たんぱく質)を生成
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再度アレルゲンが侵入
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免疫機能過剰反応
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化学伝達物質(ヒスタミンなど)が過剰に放出
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じんましんなどのアレルギー症状が現れる |
<主なアレルゲン>
花粉(スギ・ヒノキ・稲科やブタクサ属の植物など)、ほこり(ハウスダスト)、ダニ、カビ、イヌやネコのフケ、食べ物(蕎麦・小麦・米・卵・大豆・魚など)、化学物質(排気ガス・タバコの煙、ゴム、ペニシリンなど)、ストレス、日光など
※ 血液検査で、アレルゲンを調べることができる
<主なアレルギーによる反応>
- じんましん、皮膚炎
- 気管支喘息、発熱、鼻炎
- アナフィキラシーショック(呼吸困難、めまい、意識障害、血圧低下など、急性かつ過剰なアレルギー反応。死に至るケースも)
<主なアレルギーの不快症状と対処法>
- 食物アレルギー
消化器官が未発達な乳幼児に多い。食物アレルゲンを未消化のまま体内を循環するために起こる。治療の基本は除去食。ほとんどが6歳以上で症状が無自覚となるケースが多い。
- アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎
季節問わずに起こる鼻炎などは、ハウスダストやダニなどがアレルゲンとなっていることが多い。掃除はこまめに行い、ほこりなどをためない環境づくりが大切である。 治療法の中心は症状を緩和する対処療法が中心。 シーズンで症状がひどくなる場合は、花粉が主な原因であるケースが多い。マスクをするなど、とにかくアレルゲンに触れないように心がける。最近では、減感作療法が根本療法となるのでは、と注目を浴びている。
- アトピー性皮膚炎
語源はギリシャ語でAPOTOSで、直訳は「奇妙な」。顔をはじめ、全身にジュクジュクした湿疹ができる。治療は対処療法が中心。ワセリンなどで保湿し、症状がひどい場合はステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などを処方される。日常ではスキンケアが大切で、清潔に保ち、入浴時の熱湯やゴシゴシ洗いを避ける。70年代まではさほど多くなく、治療も比較的簡易だったが、80年代から根深いものが増加したといわれている。
- 気管支喘息など
気管に起こる慢性炎症。咳などから始まり、ひどい場合は呼吸困難を起こすことも。小児喘息の7割程度は思春期までには自然に症状が治まり、成人喘息に移行した場合、1割の方が難治性喘息になると言われている。不規則な生活の改善やアレルゲンの除去など生活環境の整備、適切な薬物療法で、症状を抑えることができる。
<アレルギー症状を緩和するといわれる食物>
- 納豆や漬物、ヨーグルトなど発酵食
体の免疫バランスを整えることで、症状を緩和させる
- しそ、青魚
しそが持つαーリノレン酸が作り出すEPAという物質がアレルギー症状を抑える働きをする。EPAは青魚の脂分にも含まれている。
- 緑黄色野菜、海草、きのこ類
ビタミンDやミネラルなどが、免疫系のバランスを整える
- 油分の多い洋食よりも和食を
和食には、発酵食品が多く使われているため、アレルギーを起こしにくいとされている。ただし大豆など和食に多い食材ががアレルゲンとなっている場合は、医師の指導の元、除去したほうがよい。
住宅の過密性が上がったことで、室内にアレルゲンがこもりやすくなった現代。また、建材で使用されている化学物質が原因となり、アレルギーを起こす方も少なくありません。また、一度アレルギー反応が起きたら完治はすることはないともいわれており、乳児期には食物アレルギーを、徐々にアトピー性皮膚炎へ移行し、喘息を起こすなど、次々とアレルギー性疾患を起こす「アレルギー・マーチ」を起こす可能性もあります。
しかしその大多数は、適切な治療と生活環境を整えることで、自然に症状が緩和したり、症状を抑えることができるのです。自己判断はせず、信頼できる医師の元で適切な治療を受けることをおすすめします。
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