脂肪 中性 内臓 皮下 燃焼

脂肪 中性 内臓 皮下 燃焼:1万人の健康大事典

脂肪

ダイエットブームの昨今。一時期は躍起になって、体重を減らそうとするダイエットが主流になっていましたが、次第に『体脂肪』を減らすダイエットが注目されてきました。実際に、医学上でも脂肪が増えすぎた状態を『肥満』と呼ばれています。つまり、体重が多くても『脂肪』が少なければ肥満ではないわけです。

体内に蓄積された脂分、というイメージが強い脂肪。しかし、脂肪は大まかに分けると、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。褐色脂肪細胞は、人体の脂肪のうちわずか1%程度しかないもので、逆に過剰なエネルギーを燃やす働きを持ちます。

一般的に問題にされているのは『白色脂肪細胞』なのですが、実際にはどんな役割があり、増えすぎた場合はどんな弊害があるのでしょうか。

<白色脂肪細胞の役割>

  • 外部の衝撃から身を守る
  • 体温を保持する
  • エネルギーを蓄える
  • 臓器を支える

<脂肪の種類>

中性脂肪 … 体脂肪の9割を占める

  • 皮下脂肪
    皮下と筋肉の間につく中性脂肪の総称。細胞の数で増えてゆく。分解されにくい性質がある。
  • 内臓脂肪
    肝臓など、臓器の周囲につく中性脂肪の総称。細胞の数は増えないが、その個体が膨らむことで増えてゆく。たまりやすいが分解もされやすい。
  • 血中脂肪
    血液中に溶けている中性脂肪、遊離脂肪酸、コレステロールなど数種の脂肪をまとめて『血中脂肪』と呼ばれている。遊離脂肪酸の多くは、内臓脂肪が溶け出したものであるといわれている。

コレステロール … 体脂肪の1割以下

血中細胞の一種であり、体の機能を調整するステロイドホルモンの一種。密度の濃さから『LDLコレステロール』と『HDLコレステロール』の2種に分類されている。

  • LDLコレステロール
    肝臓でつくられたコレステロールを動脈壁や末梢組織へ運ぶ働きを持つ。増加しすぎると、生活習慣病に。通称『悪玉コレステロール』。
  • HDLコレステロール
    体内の動脈壁や抹消組織にあるコレステロールを回収し、肝臓に戻す働きを持つ。結果、生活習慣病を予防している。通称『善玉コレステロール』。

リン脂質 … 体脂肪の1割以下

脂肪など、溶けにくい物質を液体になじませる役割を持つため、中性脂肪を血液中に細胞膜を作り出す成分。

<体型からみた脂肪>

  • リンゴ型肥満
    内臓肥満型。外見的には、腹部に多く脂肪がたまる。男性に多く、肥満による合併症を起こしやすいといわれている。ただし、運動による肥満解消がしやすい。
  • 洋なし型肥満
    皮下肥満型。外見的には、腕や臀部などの皮下に脂肪がたまる。女性に多く、肥満による合併症を起こしにくいといわれている。痩せづらいのも特徴のひとつ。

計算式 ヒップ÷ウエストの値 …男性で1以上、女性で0.8以上ある方は、内臓肥満型の可能性があります。

<肥満による合併症>

  • 糖尿病、高脂血症、高血圧症などの生活習慣病
  • 動脈硬化、心筋梗塞などの心疾患
  • 通風、無呼吸症候群、胆石、腰痛、変形性関節症、不妊症、乳ガン など

<脂肪を溜め込まないためには?>

  • 暴飲暴食を避けた、バランスのよい食事
  • ウォーキングなどの有酸素運動
  • 減量のスピードは月に1〜2kg。

生活習慣病である、糖尿病・高脂血症・高血圧症に、内臓肥満が合わさると『死の四重奏』といわれるほど、致死率が高くなるのだとか。皮下脂肪型に比べ、自覚症状が遅くなりがちな内蔵肥満型。しかし内臓脂肪は皮下脂肪よりも、ダイエットの効果が出やすいもの。ビール腹だから…とあきらめずに、コツコツと運動をすれば肥満による合併症を防ぐことができます。


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